住宅用火災警報器の維持管理について
消防法及び火災予防条例の改正により、すべての住宅に住宅用火災警報器等の設置が義務付けられました。
住宅用火災警報器とは
住宅用火災警報器は、火災により発生する煙や熱を自動的に感知し、住宅内にいる人に対し、ブザーや音声により火災の発生をいち早く知らせ、避難を促すための器具です。
いつから設置が必要になるか
新築の住宅については、平成18年6月1日から、既存住宅については、平成20年5月31日までに設置しなければいけないこととなりました。
住宅用火災警報器の設置場所
住宅用火災警報器の基本的な取り付け場所は、少なくとも寝室と寝室が2階などの場合は階段にも設置が必要とされています。(寝室が1階の場合は、1階階段や廊下への設置義務はありません。)
取り付け位置は原則として天井または壁に設置、階段も同様に取り付けます。まず寝室として使用する部屋、避難経路となる廊下や階段に設置し、必要に応じて台所など他の部屋にも設置するとさらに安心です。
設置義務
- 階段
1階以外に寝室がある場合には、階段に取り付ける必要があります。 - 寝室
寝室となる部屋には取り付けましょう。
住宅用火災警報器の取り付け方法
住宅用火災警報器は、火災による煙を有効に感知しやすい天井や壁の高い位置に取り付けます。詳しくは取扱店へ相談したり、取扱説明書をよく読んで、正しい位置に取り付けましょう。特に次の点に注意してください。
天井に取り付けるときの注意
住宅用火災警報器の中心(感知部)を壁から60cm以上離して取り付けます。天井にはりがある場合には、火災警報器の中心から60cm以上離します。
エアコンや換気扇の吹き出し口付近では、1.5m以上離しましょう。
壁に取り付けるときは、ここがポイント
天井から15〜50cm以内に火災警報器の中心(感知部)がくるようにします。
取り付けなければならない方
住宅の関係者(所有者、管理者、占有者)となります。持ち家の場合はその所有者が、アパートや借家などの場合は、経営者(大家)と借受人が協議して設置することとなります。
お手入れ方法
住宅用火災警報器は、長く取り付けていれば家電用品と同様に故障したり、交換が必要になります。実際に火災が起きたときにきちんと作動するために、次のことに注意してお手入れすることをおすすめします。
① 乾電池タイプは、交換を忘れずに!
乾電池タイプの住宅用火災警報器は、電池の交換が必要です。定期的な作動試験のときに、警報が鳴らない場合は、電池切れが考えられます。また、電池が切れそうになったら、音やランプで交換時期を知らせてくれます。
② おおむね10年をめどに、機器の交換が必要です!
住宅用火災警報器の交換は、機器に交換時期を明記したシールが貼ってあるか、「ピー」という音などで交換時期を知らせます。詳しくは購入時の取扱説明書を確認してください。
③ 定期的に作動するか確認しましょう!
定期的(1ヶ月に1度が目安です。)に住宅用火災警報器が鳴るかどうかテストしてみましょう。点検方法は、本体の引きひもを引くものや、ボタンを押して点検するもの等、機種によって異なりますので、購入時に点検方法を確認しておきましょう。
悪質な訪問販売等にご注意を!
消防署や市町村が、直接住宅用火災警報器等を訪問販売することはありません。また、特定の業者に商品を斡旋したり、販売を依頼することはありません。おかしいと思ったら、はっきり断ってください。このような訪問がありましたら、最寄りの消防署・消防分署にご連絡ください。
※購入でのトラブルは、お住まいの地域の消費生活センター等にご相談ください。
住宅用火災警報器に関するお問い合わせ先
住宅用火災警報器相談室
TEL:0120-565-911(フリーダイヤル)
受付時間:月曜から金曜日までの午前9時から午後5時(12時から13時、土日及び祝日を除く)
※『住宅用火災警報器相談室』のほか、住宅用火災警報器等に関するお問い合わせは、最寄りの消防署・消防分署にお問い合わせ下さい。
~問い合わせ先~
●下北消防本部(予防課) TEL:0175-22-4196
●むつ消防署(予防係) TEL:0175-22-1680
●川内消防分署(予防係) TEL:0175-42-3215
●脇野沢消防分署(予防係) TEL:0175-44-2020
●大湊消防署(予防係) TEL:0175-24-2091
●大畑消防署(予防係) TEL:0175-34-2233
●風間浦消防分署(予防係) TEL:0175-35-2101
●大間消防署(予防係) TEL:0175-37-3107
●佐井消防分署(予防係) TEL:0175-38-2266
●東通消防署(予防係) TEL:0175-27-2199
住宅火災の実態
住宅火災では「逃げ遅れ」により多くの人が亡くなっています。
住宅火災で死に至った原因
住宅火災における死者数
逃げ遅れ | 759人 | 63.9% |
---|---|---|
着衣着火 | 68人 | 5.7% |
出火後再進入 | 24人 | 2.0% |
その他 | 336人 | 28.3% |
計 | 1,187人 | – |
消防庁調べ:平成18年中/放火自殺者等を除く
設置による効果
住宅用火災警報器等の設置により、火災発生を早期に知ることができ、火災による死者は減少しています。
住宅用火災警報器等の設置の有無でみた住宅火災100件あたりの死者数
設置なし | 7.7人 |
---|---|
設置あり | 2.4人 |
消防庁調べ:平成18年中/放火自殺者等を除く
2020年10月7日 更新 | 消防本部からのお知らせ一覧へ