平成29年度危険物安全週間が行われます。
これからの季節は、気温が高くなり、危険物の自然発火による火災が多くなる時期を迎えます。このため、毎年6月第2週を「危険物安全週間」として危険物を取り扱う事業所における自主保安体制の確立と、住民の皆さまに対して危険物に対する意識の高揚及び啓発を推進することを目的に全国一斉に実施するものです。
下北管内の住民の皆さまも危険物の危険性を知ることによって、火災発生防止につなげ、安心で安全な下北を目指しましょう!
※「危険物」 とは…
消防法で指定されているもので、次のような性状を有する物質です。
○火災発生または拡大の危険性が大きい
○火災の際の消火の困難性が高い
(私たちの身の回りでは、ガソリン・灯油・油性塗料等があります。)
実施期間
平成29年6月4日(日)から6月10日(土)まで
主な行事
・危険物施設への立入検査
・ポスター、立て看板、のぼり旗の掲示
・パンフレットの配布
過去の事故事例として…
危険物施設の事故は、発生すると一瞬のうちに拡大する危険性と消火が非常に困難であるという特性があります。近年における危険物施設の火災事故の主な要因は維持管理不十分による人的要因が最も多く、流出事故においては配管の腐食劣化や破損などの物的要因が大半を占めています。また、一般家庭からの危険物事故としてはホームタンク及び配管の腐食劣化や破損により流出しています。危険物事故を未然に防止するために、全国的に件数が多い過去の事故事例を紹介します。
■事 例
地下タンク貯蔵所において、使用されていない注入口に注油したため、切断された配管から施設外へ油が流出。
■原 因
原因としては、定期点検(漏れの点検)で異常が見つかり、施設の移転計画もあったことから無許可で既存の遠方注入管を切断し、仮設配管を設置した。
このことを知らない危険物配送業者が関係者の立合いなしで、移動タンク貯蔵所から既存の注入口へ接続し荷卸ししていたところ、切断された地下タンク直上のマンホールピットから油が漏洩したもの。
■事故事例を踏まえた火災予防対策
〇危険物施設の位置、構造又は設備を変更しようとする場合は、消防法に基づく市町村長等の許可を受けてから工事を行う。
また、完成検査済証を受領してから使用開始する。
〇荷卸しの際に、施設側の危険物取扱者の立合いを徹底する。
2020年10月7日 更新 | 消防本部からのお知らせ一覧へ