歩行型ロータリ除雪機の使用時に係る注意喚起について
消費者安全調査委員会は、平成30年11月26日に「歩行型ロータリ除雪機による事故に係る事故等原因調査について」を公表しました。
平成29年11月から平成30年3月までの期間に事故が11道県で90件発生し、そのうち死亡事故が8件、重傷事故が46件発生しています。
調査委員会では、これらを①除雪機にひかれる事故、②除雪機と壁等に挟まれる事故、③オーガ等に巻き込まれる事故、④投雪口に手を突っ込み負傷する事故の4類型に分類しています。
除雪機による事故を防止するためのチェックポイント
除雪機を使用する際には、以下の点に気を付けましょう。また、作業を行う本人以外の御家族や周りの方も、除雪機による事故の危険性と事故防止のための注意点をよく認識しておきましょう。また、危険な使用を見掛けたら一声かけましょう。
(1)定期点検を行う。特に安全装置が正常に動作するか確認する。
除雪機は、今シーズンの使用前に定期点検を行いましょう。特に安全装置の動作確認を行い、故障などにより正常に機能しない場合には、絶対に使用しないようにしましょう。
(2)デッドマンクラッチをひもで縛る等、固定して使用しない。
デッドマンクラッチは、ハンドルのクラッチレバーから手を離すと機械が止まる装置であり、緊急時の除雪機の主要な安全装置ですが、これが装備されていたとしても、クラッチレバーをひもで固定するなどして安全装置を作動しない状態にして使用すると、転倒などの際に除雪機が停止せず、除雪機に巻き込まれたり、ひかれたりする事故が起こるおそれがあります。デッドマンクラッチを無効化することはやめましょう。
(3)エンジンをかけたまま、投雪口に手を突っ込まない。
投雪口に詰まった雪を取り除く場合、エンジンをかけたままだと、雪の詰まりが解消されたと同時にブロアが再度回転し始め、指を切断するおそれがあります。
必ずエンジンを停止してから鍵を抜き、ブロアやオーガ等の回転動作が完全に停止したことを確認した後に、手ではなく、雪かき棒を使用して雪を取り除きましょう。
(4)除雪中だけでなく移動中や収納中にも気を付ける。特に後進時はより注意。
除雪中だけではなく、除雪機を移動させる際にも、後進時に障害物につまずいて転倒して除雪機にひかれたり、巻き込まれたりするおそれがあります。
その他参考資料・リンク
歩行型ロータリー除雪機 プレスリリース情報
啓発用資料
リンク:除雪機安全協議会ホームページ
2020年10月7日 更新 | 消防本部からのお知らせ一覧へ