ガストーチによる火災・やけどにご注意を!
ガストーチは、ガスカートリッジを接続して火口から高温の炎を噴出させる器具です。近年、アウトドアやDIY、炙り料理などに使用する消費者が増えていますが、接続部からのガス漏れが原因となった火災や、火口付近などに触れてやけどをするなどの事故も発生しています。以下の点に注意し、安全に利用しましょう!
■やけどに注意しましょう
ガストーチによる受傷事故の多くはやけどです。火炎放射中はもちろん、消火後も数分間は火口付近が高温となっています。使用後は誤って触れてしまうおそれがない場所で冷まし、温度が下がるまでは触れないようにしましょう。
また、アウトドアでのバーベキューや焚き火の火起こしで使用する場合は、火の粉が飛んできたり、風によって火炎の向きが変わったりすることがあります。焚き火用の手袋を使用するなどして、やけどをしないように注意しましょう。
■使用目的・場面に合った製品を使用しましょう
ガストーチには「屋外専用」や「調理専用」など使用目的が限定された製品があります。使用目的に合わない製品を使用すると、思わぬ事故が発生するおそれがあります。取扱説明書等をよく確認してから使いましょう。
また、屋外や明るい場所では炎が見えづらくなったり、風が強い場合は炎が思わぬ方向へ放射されることがあるので注意が必要です。
■使用前にきちんと確認・点検をしましょう
使用前に、取扱説明書にある「警告」、「注意」と表示されている内容をよく確認して、正しく使用しましょう。
ガスカートリッジの接続前にOリングの状態を確認し、点火前には臭気の有無も確認しましょう。ガスカートリッジのガスは、ガス漏れが分かるように、においが付けられています。臭気を感じた場合はガス漏れの可能性がありますので、使用をやめましょう。ガストーチと異なるメーカーのカートリッジを接続して使用することは安全性が確認されていませんので、指定のガスカートリッジを使用しましょう。
■正しく保管しましょう
ガストーチとガスカートリッジを接続したまま保管すると、誤作動やガス漏れの危険があります。ガスカートリッジを取り外すことができない製品を除き、取り外して保管しましょう。保管する際は、ごみなどの異物が混入しないようにするとともに、ガスカートリッジには必ずキャップをしましょう。
■信頼できる製品を選びましょう
市場には、様々な製品が流通しています。なかには、極端に廉価な製品やメーカーのはっきりしない製品もあります。製品が故障した際や事故が発生した際の連絡先等が記載されていない製品もあります。
事故防止及び事故が発生した際の対応の観点から、製造元や販売元がはっきりしている製品を選びましょう。
☆ガストーチ安全使用のための動画
リーフレット(東京都生活文化局)
ガストーチの安全な使用に関する調査報告書(東京都生活文化局)aligncenter
2021年3月25日 更新 | 消防本部からのお知らせ一覧へ