薪ストーブによる火災に注意しましょう!!
近年、薪ストーブを起因とする火災が頻発しています。薪ストーブや煙突を設置または使用する際は使用方法や設置状況を確認し、安全に使用しましょう。
薪ストーブによる火災を防止するために、以下のことに気をつけましょう。
1.薪ストーブや煙突を正しく設置すること。
ストーブ本体や煙突の熱が周囲の木材を長期間熱し、炭化することにより低温で発火する現象を低温着火と言います。壁の内部や屋根裏など見えないところで進行し、突然火災に至ります。火災を防止するためには、ストーブ本体や煙突から可燃物までの距離をとる必要があります。
薪ストーブを設置する場合は、前方1.5m、側方・後方1m以上、可燃物から距離をとらなければいけません。
煙突を設置する場合、壁等の貫通部は木材等の可燃物から15㎝以上離すか、厚さ10㎝以上の不燃材料(めがね石など)で煙突を覆わなければいけません。(イメージ図参照)
2.薪ストーブの周囲に燃えやすいものを置かない。
周囲に洗濯物を乾かすことも火災の原因となります。十分に離してください。特に、ストーブの上部に干すのは大変危険ですので、絶対にしないでください。
3.ストーブから離れる際は、扉やふたを確実に閉める。
扉やふたが開いていると、火の粉が飛散し火事になる場合があります。ストーブから離れる際は、扉やふたを確実に閉めましょう。
4.不燃材料製のたき殻受けを設置すること。
たき口からたき殻(取灰)等の火種が落ちた場合の受け皿として、たき殻受けを設置しなければいけません。
また、取灰には、火種が残っている可能性がありますので、直接ゴミ箱や段ボールに捨てたりせず、確実に消火していることを確認しましょう。
5.煙道火災を予防する
煙突内にタールが溜まると、煙突内で火災が発生することがあります。予防には、こまめに煙突の掃除をすることが効果的です。
最後に
薪ストーブによる火災の他にも、野焼きの延焼拡大や、子供の火遊びによる火災も発生しています。野焼きは、ダイオキシン類排出抑制と廃棄物の適正処理の観点から、原則禁止となっています。
また、子供の火遊びによる火災の予防には、マッチやライターなどの火源を、子供の手の届かない場所へ保管することが大切です。
これからの季節は、気温が下がり、火を使う機会が増加しますので、火の元には十分注意しましょう。
2020年10月27日 更新 | 消防本部からのお知らせ一覧へ